「Live with Nature./自然と共に生きる。」をビジョンに掲げている株式会社sanu。同社は別荘のサブスクリプション事業を運営しており、2024年1月時点で15拠点を運営している。今回紹介するのは、そのうちのひとつ、千葉県長生郡一宮町に誕生したテラスハウス形式のセカンドホームだ。
当社のセカンドホームの特徴は、メンバーシップ制で都市生活者に別荘を所有するよりリーズナブルで気軽に自然に触れられる環境を提供していること。一宮の建築物も、環境負荷を極力抑え、自然保全につながるような建て方が選ばれており、今回設計に携わった建築家は、実際に都市と自然地の二拠点生活をおこなっている人物が選ばれた。
一宮のテラスハウスは、九十九里浜から約500mという好立地で、周囲には別荘や飲食店が連なっている。他拠点よりも地価が高いこともあり、森林にキャビンを点在させる計画ではなく、2棟の客室を連ねる形になった。
海から戻って素早くシャワーを浴びられるよう、玄関を入って両側に浴室と化粧室を配置。その先はアイランドキッチンとダイニングテーブル、L字型の据え付けベンチ。LDKは吹き抜けで大開口から自然を望むことができ、三角形のテラスへと出る。テラスと反対側の階段は、2階の寝室へと続いている。
9棟のテラスハウスのほか、1棟はオーナーたちが集えるコワーキングスペースとなっていて、メンバーどうしの交流も発生する計画だ。メンバーの第二の生活拠点は、自然と人とふれあえる居場所となっている。