高度成長期の1970年代、多くの郊外住宅地では住宅需要にこたえるため、巨大な土地をスピーディに開発、建築、分譲するという、激しい増産方法がとられてきた。その結果、購買層の年齢が偏り、居住者が一様に高齢化したことが問題となっている。
千葉県佐倉市に位置するユーカリが丘は、同じく1970年代から山万株式会社によって大規模な住宅地の開発が行われてきた。しかし、当社は住宅着工数がピークに達した時点で、販売棟数を年間200戸までと定め、居住者の年齢の偏りをあらかじめ防いできた。当時からまちの成長管理に着手しており、現在の居住者は約1.8万人、最終的には3万人規模にしていくという。
現在は居住者が循環しつつあり、建て替えや住み替えの需要が生まれてきた。そこで建設したのが、新しいモデルハウスTHE PREMIUM ONE GALLERYだ。
当モデルハウスは、敷地の高低差を生かして、スキップフロアで構成されており、玄関を入って右手側は1m下がる半地下階、左手側を上がるとLDKへと出る。この約4.5m×10mほどある広々したリビングダイニングには空間を分断する柱は一本もなく、2台分の車を停められる駐車場の間口にも柱がない。これらを可能にしたのはSE構法の堅牢性ゆえであり、THE PREMIUM ONE GALLERYは、ゆとりある空間がゆとりある暮らしに直結すること体感させてくれる模範になっている。