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地震と住宅の新常識
戸建て住宅で叶える理想のルーフバルコニー!安全設計&活用術のインデックス
道路からの視線を気にせずにゆったりと過ごせるルーフバルコニーは、注文住宅での家づくりを検討する方の間で人気急上昇中の空間です。
ルーフバルコニーの魅力は、日当たりが悪かったり、庭を作ることが難しかったりする都市部の敷地でも青空の下でくつろげるアウトドア空間を作れる点にあります。また、住宅の屋根を活用しているためマンションにはない開放感を楽しめるのも魅力の一つ。ただし、安全性を確保するには適切な構造設計が不可欠なので、家づくりに取り入れる際には、特徴や注意点をしっかりと理解しておく必要があります。
バルコニーは、屋根のない屋外空間を指す言葉です。ルーフバルコニーは、階下にある屋根の上にバルコニーを作っているのが特徴。バルコニーは下が住戸部分になっていないのに対して、ルーフバルコニーは階下に部屋などがある屋根の上をバルコニーとして活用しています。
また、バルコニーが建物の2階以上に設置された屋根のない屋外空間なのに対して、屋根のある2階以上の屋外空間がルーフバルコニーと呼ばれます。
新築戸建て住宅でルーフバルコニーが人気の理由は、土地条件を有効活用したデザインや心地よい開放感などがあります。その理由について詳しく見ていきましょう。
建物の屋根部分を活用したルーフバルコニーは、住宅密集地や日当たりの悪い敷地など、様々な制約のある敷地を有効活用する上で効果的な空間デザインです。
例えば、建ぺい率の問題で敷地面積を小さくしなければならないけれど、庭や外でくつろぐ空間がほしい場合、ルーフバルコニーなら建物面積として換算できるので建ぺい率の制約をクリアできます。
また、都心などの住宅密集地で地上に庭を作ると外からの目線が気になったり、防犯面での不安があったりする場合のプライベートを確保する点でも活用できます。
マンションでも角部屋や上層階の部屋ならルーフバルコニー付きの物件を見つけることができます。ただしマンションの場合、バルコニーは「専有部分」ではなく「共用部分」となるため、自由に家具を置いたりリフォームしたりはできません。
また、ルーフバルコニーの階下は下の階で暮らす住民の住戸部分となるため、使う際には音などに気を配る必要があります。
その点、一戸建てのルーフバルコニーなら規約や他の住民へ配慮する負担も軽くなり、自由度や開放感を堪能できます。
ルーフバルコニー付きの住宅は、戸建て全体で見るとまだまだ数が少なく、希少性の高さから資産価値の面でも注目されています。
さらに、アウトドアリビングとしての活用ができることから人気も高く、住まいの資産価値を高める大きなメリットにつながります。
ルーフバルコニーは、さまざまな用途として使える懐の深さが魅力です。その使い方はアイデア次第ですが、おすすめの活用方法をいくつかご紹介してみましょう。
日当たりの良いルーフバルコニーは、四季折々の植栽を植えたガーデニングスペースとして使うのも素敵です。最近は、軽量の屋上用芝も開発されていますのでプランターなども並べて自分なりのガーデンデザインを楽しむのも良いでしょう。
晴れた日にはルーフバルコニーにテーブルや椅子を出して、庭を眺めながらくつろげるなど、暮らしに豊かさをもたらしてくれます。
マンションのルーフバルコニーでは、「火気使用禁止」などの管理規約が定められていることがほとんどです。その点、戸建てならこうした規約がないため、BBQなども自由に楽しめます。
周辺の景色をバルコニーから楽しみながら、大切な家族や友人とアウトドア空間でのBBQやパーティーをして過ごすのも、ルーフバルコニーのあるマイホームならではの楽しみ方と言えるでしょう。
子どもたちをマイホームでのびのびと遊ばせたいと思っても、道路に面した庭となると心配はつきもの。庭から飛び出してしまったときの事故や、プール遊びをさせているときの外からの視線対策など、親としては考えなければいけないことが付きません。
その点、ルーフバルコニーならプール遊びをするときも、外から見られるリスクが少なくなり、安心して遊ばせられます。
愛犬との暮らしを楽しむマイホームを計画しているなら、ぜひ検討してみたいのがルーフバルコニーをドッグランとして活用するアイデアです。
人工芝を敷けばドッグランとして、愛犬がのびのび走り回れる空間に。運動量の多いペットの健康維持にも役立ちます。
アイデア次第で使い方の幅が無限に広がるルーフバルコニーですが、一戸建てのマイホームに取り入れる際には、長い目で見たメンテナンス計画や日々の使い方などもしっかりと理解しておきましょう。
ルーフバルコニーのある住まいを設計する上で注意しておきたいポイントについてお話しします。
ルーフバルコニーを快適に使うためには、「水を使う設備」と「水を逃す仕組み」の両方が必要です。
ガーデニングや子ども用プールなどを楽しむ予定があるなら、外付け水栓を設けておくと便利です。
一方で、雨水がしっかり排水されないと、バルコニーの劣化や雨漏りの原因にもなります。
そのため、設計段階から広さに応じた排水ドレンの数や位置、傾斜のつけ方などを計画しておくことが重要です。
排水の仕組みを整えていても、落ち葉や土などが排水口を塞いでしまっては意味がありません。
特にガーデニングをする場合は、枯れ葉や砂が溜まりにくい設計にするなど、汚れ対策も考えておくと安心です。
また、防水処理もルーフバルコニーには欠かせません。防水工法は使用目的や素材によって適したものを選ぶ必要があり、数年ごとの塗り直しなど定期的なメンテナンスも必要です。
バルコニーの床が劣化すると、雨水が階下へ染み込み、構造全体に影響を及ぼすリスクも。長く快適に使うためには、防水と排水、両面からの計画と理解が不可欠です。
屋根のない屋外空間となるルーフバルコニーは、日照条件や風向きをきちんと考慮しておかないと、居心地の悪い空間となってしまいます。
夕方過ごすことが多いなら、西陽があまり当たらない場所に作ったり、日除け対策をしたりすると安心です。また、山からの吹き下ろしの風が強い地域なら、風向きも考慮した位置を計画しておきましょう。
日中使うことが多いなら、ルーフバルコニーに日除けのパラソルを設置するなどの対策もできますので、戸建て住宅を計画する際に設計者に相談してみましょう。
ルーフバルコニーは道路からの目線は避けられるとはいえ、周囲の建物の上層階から丸見えになってしまう可能性もゼロではありません。周りにどんな建物があるのか、どんな眺望にしたいのかなど、立地条件を踏まえてデザインすることで、居心地のいい空間になります。
また、安全対策として手すりやフェンスの高さや強度もしっかりと検討しておきたいところです。たとえば子どもが遊ぶ空間なら、よじ登れないような対策や、おもちゃを落としてしまわないようなフェンスにするなど対策はいろいろあります。
ルーフバルコニーで何をしたいのか、誰が使うのかなどもしっかりと考えて、設計者に伝えていくと良いでしょう。
安全にルーフバルコニーを使うためには、人が乗ったときに耐えられる荷重かどうかをきちんと計算しておかなければいけません。
ルーフバルコニーには人間が何人も乗る可能性があるため、その重量に耐えられる安全性が担保されているかどうか、構造的な安全性を検討することは必須です。バルコニーの階下にある部屋の壁の量などが構造上適正かどうか、建築前に構造計算できちんと確認しているか、住宅会社や設計者に確認しましょう。
ルーフバルコニーのある戸建て住宅を建築する際、特に気をつけたいのが構造上の安全を確保することです。というのも、木造2階建ての住宅では「延べ床面積が500㎡以下」の場合、建築基準法では「4号建築物の特例」として構造計算書を提出しなくても家が建てられてしまいます。
構造計算をしない在来木造住宅では、屋根材以上の重力がかかるというケースは想定されないため、ルーフバルコニーのある家のような特殊な設計の場合、心配は大きくなります。
その点、SE構法で建てられる住宅なら、ルーフバルコニーを作る際には人間が乗っても大丈夫なように、人が乗ることを想定した荷重を考慮して構造設計するので安心です。
最後に、SE構法で実際にルーフバルコニーを取り入れた戸建て住宅の事例をご紹介します。ルーフバルコニーの活用方法やデザインをイメージするのにぜひ活用してみましょう。
出典:重量木骨の家「アウトサイドリビングのある家/大開口の都市型住宅【東京都町田市】」
2階に設けた吹き抜けのリビングと大開口でつながるルーフバルコニーは約14帖。リビングの床とルーフバルコニーの床をできるだけフラットにデザインすることで、内から外へと広がる空間デザインを実現しています。
2面開口の大開口設計は、木造ラーメン構造と高性能な耐力壁を使い、構造計算でしっかりと強さを確認したSE構法だから実現できるプランです。
アウトサイドリビングのある家/大開口の都市型住宅【東京都町田市】
出典:重量木骨の家「自然とつながる家/屋上とビルトインガレージがある家【東京都世田谷区】」
周辺の豊かな緑を眺めながらゆったりと過ごせるルーフバルコニーは、セカンドリビングとして使うことを想定した設計がポイントです。日が暮れると足元を仄かに照らす足元灯を設置して、昼と夜で異なる表情を楽しめるようにデザイン。
食事中やお子さまが遊ぶときに、気軽に使えるようにアウトドア用のシンクも設置しています。
自然とつながる家/屋上とビルトインガレージがある家【東京都世田谷区】
出典:重量木骨の家「中庭とスキップフロアが繋ぐ家/プライバシーと防犯性を確保する都市型住宅/東京都新宿区」
建物の中心に中庭を設けることで、繁華街に近い立地ながらプライバシーと心地よさを確保した邸宅は、中庭同様に屋上にもプライベートガーデンとなるルーフバルコニーを採用。
建物と目隠しとなる壁で囲まれたルーフバルコニーの中央には、中庭を見下ろせるようスケルトンの手すりを設置しています。ルーフバルコニーにも階段を設けて段差を作ることで、スキップフロアが緩やかに室内から屋外を繋ぐ住まいとなりました。
洗濯物をルーフバルコニーで干すことも想定し、折りたたみ式の物干し金具を設置。使わないときには畳んでおけます。
中庭とスキップフロアが繋ぐ家/プライバシーと防犯性を確保する都市型住宅/東京都新宿区
憧れのルーフバルコニーのある戸建て住宅を建てる際には、安全な構造の確保など設計時に気をつけるべきポイントがいくつかあります。デザイン性だけでなく、安心して使えるルーフバルコニーを作るなら、相性が良いSE構法です。構造計算をしっかりと行った安心の家づくりで、ルーフバルコニーのある暮らしを実現してみませんか。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)