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地震と住宅の新常識
吹き抜けのデメリットとは?開放感のある家を後悔しないためのポイントのインデックス
吹き抜けのある家は、おしゃれで開放的な空間を演出できるため、憧れている人も多いかもしれません。
しかし、実際に住んでみると寒さや音が気になるといったデメリットに直面し、後悔するケースがあります。また一般的に狭いとされている日本の住宅事情を考えると、吹き抜けを採用し居住スペースが減ることが大きなデメリットになる場合も。
そこで今回は、吹き抜けのデメリットについて詳しく解説します。あわせて、克服するための具体的な方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おしゃれな空間を演出できる吹き抜けですが、先にも述べたように、スペースが少なくなるなどデメリットもいくつか存在します。後悔しない家づくりのためにも、デメリットはしっかりと把握しておきましょう。
吹き抜けのある家でよく挙げられる悩みのひとつは温熱環境の悪さです。
吹き抜けがあると、冬場は暖かい空気が上へ逃げてしまい、1階部分は寒くなってしまいます。一方、夏場になると上部にある窓からの日差しが強く、部屋が暑くなりがちです。
このように部屋全体を快適な温度に保つのが難しく、また空間の広さも相まって、エアコンをつけても冷暖房の効率が悪くなってしまいます。
それにより、年間を通じて光熱費がかさんでしまう可能性もあるでしょう。
吹き抜けをつくると開放感は生まれますが、耐震性能への不安も出てきます。なぜなら、壁や床の面積が減るため、建物全体の耐震性が低下する可能性があるからです。
特に、耐震性能を確保するために壁や柱の配置が重要な木造住宅では、吹き抜けがあることで地震の揺れへの耐性が低くなる可能性もあるため、注意しなければなりません。
日本は地震大国のため、どこに住んでいても地震に直面する可能性が高いと言えます。吹き抜けを採用する場合は、設計段階でしっかりと構造計算を行い、耐震性能を確保することが大切です。
吹き抜けをつくると通常2階の床になる部分がなくなるため、使える空間は狭くなってしまいます。
2階の部屋数が限られてしまうことや収納スペースが不足することもあるため、家族構成や荷物の量などを考慮して検討しましょう。
将来的に子供部屋が必要になる場合や趣味の道具が増える場合など、事前に将来的な使い方を想定して吹き抜けにするかどうかを決めることをおすすめします。
吹き抜けのある家では、リビングと2階の間に仕切りがないため、音やニオイが広がりやすくなります。
1階での話し声やテレビの音、扉を閉めた音などが響きやすくなるので、2階にいると気になってしまったり、プライバシーが保ちにくくなったりすることも。家族の生活リズムが異なる場合、2階の寝室まで音が届き睡眠を妨げることもあるため、生活への影響を考慮することが大切です。
また、キッチンのニオイが家全体に広がりやすい点にも注意しなければなりません。
調理中の煙やニオイは上昇する性質があるため、ニオイが衣類や寝具についてしまうこともあります。ニオイ対策のために、換気システムの性能などにも配慮しましょう。
吹き抜けには、温熱環境の問題や耐震性の不安、居住スペースが減るなどのデメリットがありますが、適切な設計や設備の工夫によって快適で暮らしやすい住まいの実現が可能です。
ここからは、吹き抜けのデメリットを克服する具体的な方法をご紹介します。
部屋全体を快適な温度に保つことが難しい吹き抜けのある部屋。この問題は、住宅の断熱性能を高めることで改善できます。
たとえば、高性能な断熱材を屋根や壁に採用すると、外気の影響を受けにくく部屋の温度を一定に保ちやすくなります。
また、吹き抜けには大きな窓を設けることが多いため、二重窓の設置や複層ガラスを使用することで断熱性を向上させることも可能です。
その他、パッシブデザインの活用も有効。吹き抜けに設けた南向きの窓を活かして太陽の熱を室内に取り込む設計をすれば、冬でも暖房に頼りすぎず快適に過ごせます。また、窓から吹き込む風が室内を循環し心地よい環境を保つこともできます。
あわせて、室内の空気の流れをコントロールすることも、温熱環境の改善に重要なことのひとつです。シーリングファンを設置すれば、冷暖房を部屋全体に行き渡らせることができ、温度ムラを軽減できます。
吹き抜けの高さや形状に合わせてエアコンや換気システムを適切に配置すると、より効率的な温熱環境の改善につながるでしょう。
耐震性能へ不安のある吹き抜けですが、適切な耐震対策を行えば安全性の確保が可能です。
一般的な木造住宅では耐震性を高めるために、耐力壁を増やす、柱や梁を補強するといった対策を取ります。そのため、耐震性を確保しながら吹き抜けをつくるには、構造計算をしっかり行い、必要な補強を適切に配置することが重要です。
ただし、耐震性能を確保するために耐力壁を増やしすぎると、間取りの自由度が下がる点には注意が必要。耐震性能とデザインのバランスを見ながら検討しましょう。
強固な構造体の構法を採用すれば、耐震性を確保しつつ吹き抜けのある開放的な空間の実現が可能です。
吹き抜けを完全に取り入れるのではなく、一部に取り入れることでデメリットを抑えられます。たとえば、リビングだけを吹き抜けにして、ダイニングやキッチンは通常の天井高にするなどの方法があります。
他にも、ロフトやスキップフロアを取り入れるのも効果的です。
吹き抜けの上部にロフトを設置すれば、収納や書斎として活用できる空間を生み出せます。また、スキップフロアを採用することで、吹き抜けの開放感を損なわずに有効活用できるスペースを増やすこともできます。
さらに、吹き抜けの位置を工夫するのもひとつの方法です。たとえば、玄関や階段部分に吹き抜けを設ければ、リビングに吹き抜けを設置するよりもデメリットを抑えつつ、開放感を演出できるでしょう。
前章では吹き抜けのデメリットは設計や工夫によって克服できることをご紹介しました。
ここでは、SE構法によって吹き抜けのデメリットを克服できる理由をご紹介します。
吹き抜けのある家を建てる際に特に気になるのが、耐震性能です。一般的な木造住宅では、吹き抜けによって壁や床の面積が少なくなることで、建物の強度が低下する可能性も。
また、木造住宅の設計において、在来工法では法律で定められた簡易的なチェックのみで設計が進むことが多くあり、建物全体のバランスや強度が十分ではないケースもあります。
そのような現状の中、SE構法においては、建築基準法の基準を超える厳密な構造計算を実施しています。建物の重さや地震の揺れを細かくシミュレーションし、必要な耐力壁や補強材を適切に配置。そのため、吹き抜けを設けても高い耐震性を維持できるのです。
あわせて、SE構法では高い耐震性と大空間を実現できる木造ラーメン構造を採用しています。木造住宅でありながら強固な骨組みを実現。これによって吹き抜けによる構造的な不安も解消できるため、開放的な空間や大きな窓を取り入れたデザインも可能です。
吹き抜けを作る最大の目的は、開放感を得ることです。しかし、従来の木造住宅では、強度を確保するために壁や柱を増やさなければならず、開放的で自由な設計が難しい問題も。
SE構法ではそのような問題を解決できる、強度の高い「構造用集成材」と独自開発の「SE金物」を使用。これにより、従来の木造住宅よりも柱や壁の制約が少なく、広い吹き抜け空間を確保しながらも、必要最小限の柱で家を支えることが可能になっているのです。
たとえばSE構法の構造を活かすと、リビングダイニング全体に吹き抜けをつくり、周囲の壁には大きな窓を配置するなどの、より開放的な空間を実現することができます。
吹き抜けのデメリットとして挙げられる温熱環境の悪化も、SE構法なら克服可能。
SE構法の家は、高性能な断熱材や樹脂サッシを、標準仕様として採用できます。そのため、家全体の断熱性が高まり、吹き抜けのある空間でも冷暖房効率の向上が可能です。
さらに、太陽光や風などの自然エネルギーを活用し室内環境を向上させる設計の「パッシブデザイン」と組み合わせることで、より快適な住空間を実現。
吹き抜けに設けた大きな窓から入る風が家の中を循環することや、暖かく明るい日差しが差し込むことが、温熱性能の向上を助けます。
SE構法は、耐震性や空間の自由度の高さ、温熱性能のすべてにおいて優れた性能を持っています。吹き抜けのデメリットを克服し開放的な空間を叶えるために、SE構法は最適な選択肢と言えるでしょう。
吹き抜けのある家は開放感があり、デザイン性も高いため魅力的です。
しかし、温熱環境の悪化や耐震性能の低下、居住空間の減少などのデメリットも伴っています。これらのデメリットを克服するには、適切な断熱・耐震対策を施すことが重要です。
SE構法では、高い断熱性や耐震性、広い空間が実現できる強固な構造により、吹き抜けのデメリットを克服。吹き抜けのメリットを最大限に活かしながら、快適で安全な住まいを実現できます。
ぜひ、SE構法を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)