当ウェブサイトは、サービス向上の目的のためCookieを利用しています。
Cookieの利用に同意していただける場合は、同意ボタンをクリックしてください。
閲覧を続ける場合には、同意していただいたものといたします。
地震と住宅の新常識
長期優良住宅とZEHの違いとは?理想の住まいを実現するビルダー選びのインデックス
家づくりを考えていらっしゃる方は「長期優良住宅」や「ZEH」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。どちらも一定の基準をクリアした、高い性能を持つ住宅のことを指します。「長期優良住宅」や「ZEH」を取り入れれば、家を建てた後の維持費や光熱費が抑えられ、長く住み続けられる理想の住まいに近づくことができるでしょう。長期優良住宅とZEHの違いや、どんなメリット、デメリットがあるかを詳しく見ていきます。
長期優良住宅とZEHは、どちらも国が定めた基準により認定される制度ですが、それぞれが目指すゴールに違いがあります。 長期優良住宅が目指すのは「長い期間、快適な環境で住み続けられる耐久性のある家」。一方ZEHは「エネルギーの収支ゼロを目指した、省エネに特化した家」を目標としています。どちらも高性能な住宅の評価基準ですが、その分、建設時のコストがかかり初期費用は高くなります。
長期優良住宅では、長期にわたり良好な状態で使用できる優良な住宅づくりを目標に認定基準を設けています。 一戸建て住宅の認定には、8つの基準があります。耐震性や劣化への対策から省エネルギーに関するものなどさまざまな内容です。 以下に、新築一戸建てにおける認定基準をわかりやすく表にまとめました。 以下に、新築一戸建てにおける認定基準をわかりやすく表にまとめました。
項目 | 基準 |
劣化対策 | 数世代にわたって構造躯体が住宅を維持できる耐久性を持つこと。土台や柱の防腐、防蟻対策や雨水の侵入を防ぐ対策が必要。 |
耐震性 | 耐震等級2〜3、または免震建築であること。(一部条件により耐震等級1も可) |
省エネルギー性 | 断熱性能や設備性能が一定基準以上。(断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6) |
維持管理・更新の容易性 | 建物の中で劣化の早い配管や設備の点検や更新が容易に行える。(維持管理対策等級3) |
居住環境 | 景観やまちなみに対し条例等で規制のある地域において、周囲との調和を重視した設計にする。 |
住戸面積 | 75㎡以上、階段を除く1フロアの床面積が少なくとも40㎡以上。 |
維持保全計画 | 構造を支える部分・雨水の侵入・給排水設備において定期的な点検や補修を計画し、実施する。 |
災害配慮 | 地域ごとの災害発生のリスクに応じて、発生の防止や軽減に配慮する。 |
ZEHとは、Net Zero Energy Houseの略で、家庭で消費するエネルギーを実質ゼロにすることを目指した家づくりのことで、国が推奨する省エネ政策の一環です。 ZEHに必要な要素は以下の3つです。 ・高断熱性構造 ・高効率な設備(エアコン・照明・換気など) ・創エネルギー設備(太陽光発電・蓄電池など)の設置が必須
ZEH住宅は、高断熱性能を有した構造で、かつ創エネにより、年間のエネルギー収支がプラス、またはゼロになることを目標としているのが、大きなポイントです。
ZEHとは別に、ZEH基準(ZEH水準)と呼ばれる基準があります。 ZEH基準は以下を満たす必要があります。 ・断熱等性能等級5 ・一次エネルギー消費量等級6(過程での年間エネルギー消費量) ここで重要なのは、ZEH基準には太陽光発電などの創エネルギー設備の設置は必須ではないということです。 今後、国が定める省エネ住宅の基準は段階的に引き上げられます。2030年にはすべての新築住宅がZEH基準に適合することが求められる見込みです。これから新築住宅を検討していらっしゃる方は、ZEH基準を意識した家づくり計画が重要になります。 関連記事 ZEH基準の家とは?2030年に向けた省エネ住宅の建て方
良好な状態で耐久性ある家づくりを目指す長期優良住宅。従来の「作っては壊しまた建てる」の繰り返しから、「良質なものを維持し長く活用する」社会への移行を支える取り組みの一つと言えます。 高性能・高品質の設備や材料を使用するほか申請手続き費用もかかるため、初期費用が高くなりますが、税の優遇措置や住み始めた後のランニングコスト削減など、長い目で見たコストパフォーマンスには期待ができます。 長期優良住宅のメリットについて、詳しく説明していきます。
長期優良住宅は「3世代にわたって住み続けられる家」を目標に掲げています。 劣化を抑える対策や定期的な維持管理計画が徹底しているためメンテナンスがしやすく、良質な状態を長期間維持できるのが特徴です。また、耐震等級2以上の取得が必須で、大地震により倒壊する恐れの少ない耐久性を確保しています。 住宅の省エネ化においては断熱性能や高効率の住宅設備を使用するなど、光熱費を抑えられるメリットは大きいといえます。
新築した住宅が長期優良住宅に認定されることで、税の優遇措置を受けることができます。
住宅ローン減税の上乗せ | 控除対象借入金限度額および床面積要件が一般住宅よりも優遇される。特に子育て世帯や若者夫婦世帯にはさらに優遇あり。 | 令和7年12月31日まで |
所得税額の控除(投資型減税) | 標準的な性能強化費用相当額の10%をその年の所得税額から控除する。控除対象額と控除額には限度がある。 | 令和7年12月31日まで |
不動産所得税 | 課税標準額からの控除額の増額あり。 | 令和8年3月31日まで |
固定資産税 | 1/2減額の減税措置適応期間を、通常の1〜3年から1〜5年に延長。 | 令和8年3月31日まで |
登録免許税 | 一般の住宅の特例措置より、税率をさらに引き下げ。 | 令和9年3月31日まで |
それぞれの適応期間を確認の上、期限内に申告しましょう。
地震保険には耐震性能に応じた割引があります。長期優良住宅の認定を受けた建物は一定の耐震等級を取得しており、耐震等級2は30%、耐震等級3は50%の地震保険の割引が受けられます。
住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した住宅ローン【フラット35】には、高性能住宅向けに一定期間金利を引き下げる【フラット35】Sというプランがあります。 長期優良住宅はこの優遇措置を受けることができるため、総返済額の軽減につながります。
長期間にわたり良好な状態を維持する長期優良住宅は、建物の劣化を抑え、住宅の価値を長く保つことができます。また、耐震等級を初めとするさまざまな条件をクリアし、国からの認定を得ているため、その耐久性や品質への信頼性も高いといえます。 これにより、購入者や借り主に安心感を与え、長期に資産価値を保ちやすいのも大きな魅力です。
エネルギー効率を重視したZEH住宅は、住む人にとって多くのメリットがあるだけでなく、地球環境にもプラスの影響を与えます。長期優良住宅と同じく初期費用にはコストがかかるものの、目指しているのは光熱費ゼロの家づくり。長期でのコストの削減には十分に期待ができます。ZEHのメリットを詳しく確認しましょう。
高断熱・高気密なZEH住宅は、外気の暑さや寒さが室内に伝わりにくく、1年を通して暑さ寒さを感じにくい快適な室内環境を実現する構造です。酷暑の夏にエアコンが効かず涼しくならない、という悩みが解消。冬も建物全体が暖かく、リビングから廊下にでたときに感じる寒さがなくなります。特に、浴室や脱衣室、トイレとの温度差が解消されるため、ヒートショックによる健康被害も防げます。
ZEH住宅は強化された断熱性能と、高効率なエアコンや照明器具、温水器などを備えています。これらは、無駄なエネルギー消費を効率よく減らしてくれます。 さらに、太陽光発電システムの導入により、家庭内での消費エネルギーを自家発電でまかなえるように。発電エネルギー量は日照時間や地域によって異なりますが、電力が余れば電力会社に売電し、売電収入を得ることもできます。
ZEH住宅の創エネルギー設備は、災害時の備えとしても活躍します。 太陽光発電で自宅でエネルギーを作るということは、災害時に停電が起きても家庭内での電力の供給がストップしないということです。これまでも、大きな災害に被災した地域では、数日間停電が続く事例がありました。 創エネルギーシステムを備えたZEH住宅ならば、たとえ災害が起きてもエネルギーを自給自足することができ、災害時の安心につながります。
ZEH住宅は、CO2排出量を大幅に削減する、環境へ配慮した住まいです。断熱性能の高い構造と高効率な住宅設備が、エネルギーの消費を最低限に抑えます。さらに、太陽光発電を設置することで、外部へのエネルギー依存を減らします。 結果的にCO2排出量が削減され、環境にやさしい暮らしを送れるようになります。
SE構法は、木造にラーメン構造を採用し、高い耐震性と開放的な空間を実現する建築工法で、断熱性や省エネルギー性が高いことも特徴です。 このSE構法では、長期優良住宅の「長く良い状態で住み続けられる家づくり」と、ZEH住宅の「省エネ性能に特化した家づくり」の、どちらもかなえることができます。具体的に解説していきます。
長期優良住宅の認定基準の中で、最も重要かつ条件を満たすのが難しいのは「耐震性」と言われています。 SE構法では、柱と梁を強固に接合し建物を支える「ラーメン構造」を採用し、大地震による建物の倒壊を防ぎます。また全棟で構造計算(許容応力度計算)を行い、最高水準の耐震等級3を確保しています。 通常の木造在来工法では、必要とされる耐震性能は建築基準法に基づく耐震等級1です。長期優良住宅の要件で困難とされる耐震性能についてもSE構法ならばクリアできる耐震性を備えています。
SE構法は、建物を支える柱と梁などの構造躯体(スケルトン)と内装(インフィル)を分離した設計が特徴です。 耐震性を壁に頼ることがないため広い空間や開放的な吹き抜けや間仕切りのない広いリビングの設計が可能です。 スケルトン・インフィルにおける設計の自由度は、世代を超えた長期的な住まいの変化にも柔軟に対応できます。
パッシブデザインとは、自然のエネルギーを活用し、快適で省エネな住環境を実現する設計手法です。ZEH基準では、太陽光や風通しによる空気の循環を取り込み、少ないエネルギーで快適に暮らすことが求められています。 SE構法の登録施工店には、パッシブデザインを取り入れた家づくりを手掛ける施工店が多数あります。長期優良住宅とZEHは高品質で持続可能な住まいづくりができる 「長期優良住宅」は高い品質と耐久性を保ちながら長く住み続けられる家づくり、「ZEH」は消費エネルギーゼロを目指した省エネ・創エネに特化した家づくりを、それぞれの指標としています。 どちらも安心・快適で持続可能な住まいづくりのための基準を満たした住宅ですが、初期費用の高さは避けられません。ただし、税の優遇措置や、長期にわたるメンテナンスのしやすさ及びエネルギー効率を考えると、住み始めた後のコスト効率は非常に良いとと考えられます。 SE構法は、長期優良住宅・ZEHのどちらにも対応することができます。一年中快適かつ広く開放的な空間を実現し、長く住み続けられる住宅の施工例が豊富ですので、お近くの登録施工店にぜひお問い合わせください。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)