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地震と住宅の新常識
100年住める家を作れる?自由自在に間取りを変えられるスケルトン・インフィル住宅とはのインデックス
「理想の家を建てるときには、将来的に家族構成の変化にも対応できるようにしたい」
そんなお悩みを持つ方に注目されているのが、スケルトン・インフィル住宅です。
スケルトン・インフィル住宅には、頑丈な構造躯体をベースにしながら、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて間取りや内装を自由に変えられる特徴があります。
この記事では、住まいの柔軟性を叶えるスケルトン・インフィルの仕組みやメリットなどを詳しく解説します。
一般的な住宅では一体化させる「スケルトン(柱や梁などの構造躯体)」と「インフィル(内装や設備)」を、それぞれ別にして作る住宅のことです。構造躯体を頑丈に作りながら、内装や間仕切りは自由に変更できます。
例えば、子どもが独立したからリビングを広くしたいという場合でも大規模なリフォームは必要はありません。スケルトン・インフィル住宅であれば、ライフスタイルや家族構成の変化に柔軟に対応できます。
次に、スケルトンとインフィルの特徴をそれぞれ詳しく解説します。
建物全体を支える柱や梁など、住宅の基盤となる構造躯体をスケルトンといいます。スケルトン部分には劣化軽減の対策がされているため、高い耐久性と耐震性を持っているのが特徴です。
強固なスケルトンを作れれば建物そのものの寿命が延びるため、内装を変更しても住まい全体の安全性が損なわれる心配がありません。
仕切り壁や内装、設備など、住む人の生活に直接関わる部分をインフィルといい、住宅の中身を柔軟に変更できるのが特徴です。
例えば、間仕切り壁を移動させて部屋を広くしたり、古くなった設備を新しいものに交換したりできます。
この柔軟性により、子どもの成長に合わせて部屋を作る、将来の介護スペースを確保するなど、ライフスタイルの変化に応じた対応が可能です。
通常、在来工法で建てられた家は、建物の耐震性を確保するために「構造壁」と呼ばれる動かせない壁が多く存在します。この壁があることで、リフォームをしようとしてもすべて希望通りにいかないというケースは少なくありません。
構造壁の位置によっては部屋を広くするなどの実現が難しく、大規模な改修工事が必要になることも。スケルトン・インフィル住宅であれば、従来の住宅では制約があって難しかった自由な設計が可能です。
スケルトン・インフィル住宅は、長く快適に暮らせるなど多くのメリットがあります。ライフスタイルの変化や住まいに関する長期的な視点について考えている方にとっては、大きな魅力を持っている住宅といえるでしょう。
ライフスタイルや家族構成によって、間取りを柔軟に変更できます。例えば、子どもが増えた場合は子ども部屋を増設したり、逆に子どもが独立した後にはその部屋を在宅勤務スペースや趣味の部屋に転換したりすることも簡単です。
また、将来的に親との同居が必要になった際も、間取りを変更して介護スペースなどの確保ができます。スケルトン・インフィル住宅であれば、家族の変化に合わせた住まいづくりが可能です。
一般的な住宅では、構造躯体と間仕切り壁・設備を一体化して設計しているため、間取りの変更が難しいのが課題です。
一方、スケルトン・インフィル住宅は、寿命の長い構造躯体と寿命の短い内装・設備を分けて設計するため、それぞれを適切にメンテナンスできます。
さらに、構造躯体が劣化しにくい設計のため、建て替えの必要はありません。内装や設備の交換だけで家全体を保てるので、建て替えずに長く快適に住み続けられます。
スケルトン・インフィル住宅は、資産価値の維持にも優れています。マンションがスケルトン・インフィルを採用しているのは、間仕切り壁を取り払ったり位置を変えたりすることで、時代に合わせた間取りを作れるという理由からです。
中古市場の取引においても、戸建てよりマンションの方が活発なのは、機能的な耐久性が高いところも大きいでしょう。
木造住宅でも同様にスケルトン・インフィルで建築すれば、買い手が好む間取りへ変更できる家になるため、売却の際に有利な条件を引き出せる可能性があります。
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耐久性の高いスケルトン・インフィル住宅であれば、何世代にもわたって大切に住み続けられる点も大きなメリットです。
また、建物を取り壊さずに使用できるため、重機によるエネルギー発生や建て替えによって出る廃材など環境負荷を減らすことに貢献できます。
そのため、内装や設備の交換をするだけで、時代に合った快適な暮らしが実現できるでしょう。スケルトン・インフィルは、未来の家族と地球に優しい住宅といえます。
一般的なマンション以外には、オフィスやホテル、病院、学校などで採用されています。RC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)といった強い構造に採用される場合が多く、最近では戸建住宅に採用するケースも増加傾向です。特に家族構成の変化に柔軟に対応できる住宅を求めているご家庭においては大きなメリットになります。
スケルトン・インフィル住宅を実現するためには、間仕切り壁に依存せず建物全体の強度を保てる構造躯体が必要不可欠です。従来の住宅の多くは、間仕切り壁が建物の耐震性を支える役割を果たしており、壁を移動したり取り払ったりするには制限がありました。
このような制限をなくすために、スケルトン・インフィル住宅では、構造そのものの強度が求められているのです。中でも、長期にわたって住めるよう、家族のライフスタイルに合わせた柔軟な間取り変更を可能にするには、耐久性の高い構造躯体を採用しなければなりません。そこで注目されているのが、高い耐震性も持ちながら多彩な空間を作れるSE構法です。
SE構法とは、耐震性と間取りの自由度を両立させた工法のことです。強固な構造躯体を実現しつつ間取りの自由度を高めてくれるので、スケルトン・インフィル住宅に適しています。また、SE構法は精密な構造計算によって、安心して暮らせる住まいと理想のライフスタイルの同時実現が可能です。
大きな特徴のひとつに、高強度耐力フレームによって耐震性を確保している点が挙げられます。そもそも無垢材は天然素材のため強度が安定せず、構造計算には適していません。
SE構法では品質管理された構造用集成材を使用しています。この集成材は、一枚一枚の板の高強度・耐久性の検査から、組み合わせに使用する接着剤までも確認。地震大国である日本において耐震性は重要なポイントです。
SE構法は、耐震性を高めるために柱や耐力壁が必要な在来木造構法と比べると、間仕切り壁が構造に依存しないため、将来的な間取りの変更に柔軟に対応できます。
また、柱と梁を剛接合で一体化させ、地震などによる水平力に耐えられる木造ラーメン構造であることも特徴。ラーメン構造は、間仕切り壁の配置の自由度が高く、大空間や大開口を実現しやすいのです。
そのため、部屋が不要になったらリビングと一緒にして空間を広げたり、反対に部屋を増やしたりも可能。自分たちの理想の家を楽しみつつも、将来の家族の変化に備えたいという方に適しています。
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今後の家づくりでは、安全性や快適性に加え、耐震性能や断熱性能の高さが重視されています。こうした要素は、家族が安心して暮らせるだけでなく、長期的な資産価値の維持にもつながる大切なポイントです。家の価値は立地や希少性といった要素にも左右されますが、心地よく暮らせる住まいであることも大切です。
そのためには、資産価値を考慮しつつ、住みやすさも考えたバランスの取れた家でなければなりません。SE構法で建てたスケルトン・インフィル住宅は、構造躯体の強さと間取り変更の自由度を両立できるため、家族のライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
また、中古住宅として取引する際にも、買い手のニーズに合わせたリフォームがしやすく、資産価値を落とさずに売却できる可能性が高いのも大きな魅力です。
従来の木造住宅では、築年数が経つにつれて建物の評価が下がり、土地の価値だけで取引されることも少なくありません。SE構法で建てた家は、耐震性や耐久性の高さ、そして長期的に住み続けられる安心感から、時代に合わせて資産価値を維持しやすい住まいとなります。
スケルトン・インフィル住宅とは、強固な構造躯体と内装を分けて、住んでからも間取りや設備を柔軟に変更できる点が大きな魅力です。間取りが変更できれば、ライフスタイルの変化で住みづらいということも少なくなるでしょう。
耐震性や断熱性といった住宅の基本性能が高ければ、さらに長期的に快適で安全な暮らしを維持できます。環境にも配慮しつつ、家族みんなが安心して住める家づくりができるでしょう。家族のこれからの未来も考えつつ、今の暮らしを楽しむ家づくりがしたい方に、スケルトン・インフィル住宅はおすすめです。
多くのメリットを持つスケルトン・インフィル住宅が気になるという方は、ぜひお近くのSE構法の認定工務店までお気軽にお問合せください。具体的なプランの提案や詳細な説明を受けることで、理想の住まいづくりの一歩を踏み出せるでしょう。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)