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中大規模木造に強いSE構法のプレカットと施工体制

  • 中大規模木造に強いSE構法のプレカットと施工体制 -

中大規模木造においてはプレカットと施工がうまく連動することが重要です。

構造設計データ=プレカットデータであると同様に、プレカット加工=正確な施工を実現できることが鍵となります。

SE構法は構造用集成材を使うことにより構造材の品質を確保し、独自開発のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。

その結果、中大規模木造に強いSE構法と認知が広がり、実績を大きく伸ばしています。

このコラムでは中大規模木造に強いSE構法のプレカットと施工体制について解説します。

 

<このコラムでわかること>

中大規模木造におけるSE構法プレカットのポイント

中大規模木造におけるSE構法構造用集成材

中大規模木造におけるSE構法接合金物

中大規模木造におけるSE構法施工

SE構法へのお問合せ、ご相談について

・まとめ

 

 

中大規模木造におけるSE構法のプレカットのポイント

中大規模木造におけるSE構法のプレカットのポイント

中大規模木造においてはプレカットと施工がうまく連動することが重要です。

構造設計データ=プレカットデータであると同様に、プレカット加工=正確な施工を実現できることが鍵となります。

住宅用のプレカット工場は多く存在しますが、部材寸法の大きな材や材長の長いものの加工ができるプレカット会社は限定されています。

また実務的には、施工図や加工図作成の能力も必要となります。

関連記事:中大規模木造はプレカット工場の選定が鍵となる理由

NCNが提供する耐震構法SE構法は、提携するプレカット工場を指定しており、大規模木造の加工の実績豊富なプレカット工場を指定して加工、供給する体制を整えております。

SE構法では、構造計算によって指定された部材の種類や大きさ、金物の設定などのデータがそのまま指定プレカット工場へ直接つながる仕組みを持っています。

それによって、計算された通りの部材が高精度に加工されて、建築現場に直接届く仕組みとなっています。

 

<SE構法のプレカットのメリット>

1.プレカットの精度が高く、品質が安定している

2.プレカットの納期が安定している

3.敷地条件や搬入経路に応じたプレカット加工ができる

関連記事:【解説】大規模木造で構造設計とプレカット加工が連動するSE構法

 

 

中大規模木造におけるSE構法の構造用集成材

中大規模木造におけるSE構法の構造用集成材

構造用集成材は「科学された木材」と言われ、製造過程で板(ラミナ)1 枚ごとの節の大きさや曲げヤング係数を計測・選別して製造されています。

構造用集成材は、厳格な規格によって製造された工業製品と言えるもので、製材品に比べても優れた特性を持っています。

例えば、割れ、そり、曲がり、ねじれ等の狂いが発生しにくく、また乾燥されているため、腐りにくいものです。

中大規模木造で構造用集成材を使用する理由は、「高い製造技術」と「優れた特性」があるからです。

構造の安全性が特に求められる大規模木造では、部材の安定性・信頼性を重視し、主要な構造部材に構造用集成材を使用することが望ましいのです。

関連記事:「JASとは「日本農林規格」。JAS構造材の基礎知識」

SE構法が構造用集成材を使う理由の主なポイントは下記です。

・SE構法は正しく構造計算するために構造材の強度が明確であることが前提

・強度が明確で品質が安定している構造用集成材が構造材として適している

・構造用集成材以外の構造材も使える:LVL、CLT

関連記事:【解説】大規模木造に適した構造用集成材をSE構法が採用する理由

SE構法で使用する構造用集成材は、PEFCのCoC認証を取得しています。

これにより、SE構法が、持続可能な方法で管理されている森林から採取した木材の供給・管理システムを有することを証明しています。

関連記事:大規模木造で知っておきたい森林認証制度(FSC、PEFC)の概要

 

 

中大規模木造におけるSE構法の接合金物

中大規模木造におけるSE構法の接合金物

中大規模木造で特に重要なのは、接合部の強度の性能です。

一般的な木造建築は、接合部に柱や梁をホゾ継ぎするため、断面欠損をまねき構造材本来の強度を低下させてしまいます。

SE構法は、大きな揺れに対して接合部が破壊されない技術を追求しています。

独自開発のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。

SE構法は、独自開発のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。

耐震構法SE構法では、主要な柱の直下に柱脚金物を配し、柱と基礎とを堅牢に固定します。

柱脚金物は基礎に直接取り付けられるので、柱が土台へめりこむことなく、荷重を直接基礎へ伝達することができます。

SE金物は、構造材の部材寸法や納まりに応じて、柱脚金物・梁受け金物・登り梁金物・Sボルト等の標準金物が開発されています。

SE金物のメリットとしては、設計内容に応じて特注金物が作れることです。平面斜辺用、大断面部材用など、さまざまなディテールに対応可能です。

関連記事:【解説】大規模木造で様々な設計に対応できるSE構法の強さの理由はSE金物

 

 

中大規模木造におけるSE構法の施工

中大規模木造におけるSE構法の施工

SE構法は一般的な工法と異なりますので、さまざまな施工管理技術が必要です。

SE構法の施工のポイントは「基礎」です。特に柱脚用アンカーボルトの施工精度が重要です。

基礎の施工が精度高く仕上がれば、建て方自体はプレカットの精度が高いので、施工しやすいことがSE構法の特徴です。

関連記事:【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(基礎編)

大規模木造で円滑な施工を行うためには、事前の準備が重要になります。

SE構法は金物工法ですので、柱・梁のSE金物を先に取り付けた状態で建て方を行うことで、他の工法と比較して、施工性がよく、スムーズに上棟することができます。

関連記事:【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(木工事・建て方前編)

SE構法の上棟は、通常の木造と施工プロセスはほぼ同じですが、接合部にドリフトピンを打ち込みながらの作業となるため、施工性が高いです。

注意点としては、耐力壁の施工です。

耐力壁の施工には構造図に釘ピッチなどが明確に指示されていますので、そうしたルールを遵守した施工が必須です。

構造図、取扱説明書の内容通りになっているかを工事監理者、施工管理者としてご確認をお願いします。

関連記事:【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(木工事・上棟編)

 

 

SE構法へのお問合せ、ご相談について

SE構法へのお問合せ、ご相談について

大規模木造をSE構法で実現するための流れは下記となります。

1.構造設計

SE構法を活用した構造提案を行います。企画段階の無料の構造提案・見積りから、実施設計での伏図・計算書作成、確認申請の指摘対応等を行っております。また、BIMにも対応可能です。

2.概算見積り

SE構法は構造設計と同時に積算・見積りが可能です。そのため躯体費用をリアルタイムで確認可能で、大規模木造の設計において気になる躯体予算を押さえつつ設計を進めることが可能です。

3.調達

物件規模、用途、使用材料を適切に判断して、条件に応じた最短納期で現場にお届けします。また、地域産材の手配にも対応しております。

4.加工

構造設計と直結したCAD/CAMシステムにより、高精度なプレカットが可能です。また、多角形状、曲面形状などの複雑な加工形状にも対応可能です。

5.施工

SE構法の登録施工店ネットワークを活用し、計画に最適な施工店を紹介します。(元請け・建方施工等)

↓SE構法へのお問合せ、ご相談は下記よりお願いします。

https://www.ncn-se.co.jp/large/contact/

 

 

まとめ

建設実務者様においては、木造の良さを実感し、提案する建築物の木造化の価値や、木造での実現の可能性が技術的にも十分あることを理解頂き、また木造の長所・短所をふまえ、要求性能とコストに見合った木造建築物の受注につなげていただければと考えております。

設計者、施工者には、木の材料特性を引き出し、流通する製材を活用して、都市部の建築の木造・木質化の実現が求められています。

SE構法の構造スペックをうまく活用すると、木造では実現が難しい高層化、木造耐火などを実現することができます。

都市部の厳しい敷地条件の中、鉄骨造ではコストや施工に問題がある場合においても、木造(SE構法)が有効な選択肢となります。

 

NCNは構造設計から生産設計(プレカット)までのワンストップサービスが強みです。

計画段階からご相談いただくことで、木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談いただくことで、合理的に設計を進めていただければと考えております。

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。

SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

関連:「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。

構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

関連:「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。